TODO: Android 4.4向けおすすめアプリを追加する
まえがき
もう2025年になりますが、Android 4.4を使ってみたかったので2013年発売のNexus 5を入手しました。未使用品ですが、長い期間保管されていたので外装のゴムの部分が若干ベタついています。
Nexus 5が届いた
Android 6懐かしい

スペック
Google Nexus 5 | |
---|---|
メーカー | LG |
SoC | Snapdragon 800 |
RAM | 2GB |
ストレージ | 32GB、(16GB) |
バッテリ | 2300mAh |
ディスプレイ | 4.95 inch TFT 1920x1080 |
対応OS(公式) | Android 4.4〜6.0.1 |
最新版のストックROM(Android 6.0.1)をインストールする
初期状態ではAndroid 5.0がインストールされていました。2025年1月現在でも設定画面からのアップデートが可能ですが、数時間かけて途中のバージョンを数回挟まないと最新版のAndroid 6.0.1へのアップデートを行えません。
手間を減らすためにGoogleが公式で提供しているファクトリーイメージを利用して最新版のストックROMを直接インストールする方法を解説します。
以下の手順はFedora Linux 41で実施しました。
Nexus 5の文鎮化を防ぐため、以下4点を再度確認してください:
①バッテリーがフル充電されていること
②停電のおそれがないこと
③使用するファイルは事前にチェックサムを確認しておくこと
④使用するケーブルやUSBポートは劣化・故障・断線がないこと
ブートローダーのロック解除およびファクトリーイメージの書き込みを実施するとNexus 5上のすべてのデータが削除されます。必要なデータは事前にバックアップを取っておいてください。
①ファクトリーイメージの入手と環境の準備
-
以下のページからNexus 5のファクトリーイメージ(「Nexus 5(GSM/LTE)の場合: 「hammerhead」」)の最新版
6.0.1(M4B30Z、2016 年 12 月)
を入手します: -
ファイルが正しくダウンロードされていることを確認するために
hammerhead-m4b30z-factory-625c027b.zip
のチェックサムを検証します。チェックサムはダウンロードページに記載されています。
$ sha256sum ./hammerhead-m4b30z-factory-625c027b.zip
-
ダウンロードしたファイル
hammerhead-m4b30z-factory-625c027b.zip
を解凍します。 - お使いのパソコンOSにadbとFastbootを導入します。導入方法の解説記事は山ほどあるのでここでは省きます。
-
解凍したフォルダ内にある
/image-hammerhead-m4b30z.zip
を解凍します。通常は
/flash-all.sh
(Windowsの場合は\flash-all.bat
)を実行することでファクトリーイメージを書き込めますが、
Fedora 41ではセグフォが発生して異常終了してしまった(おま環かも)ため、イメージを個別に書き込む方法を利用します。
②ファクトリーイメージを書き込む
- Nexus 5の電源を切り、電源ボタンと音量下ボタンを同時押ししてFastbootモードにします。
- Nexus 5とPCをケーブルで接続します。
-
以下のコマンドを実行(参考)し、Nexus 5の画面に表示された手順に従ってブートローダーのロックを解除します。
ブートローダーのロックを解除した時点で、すべてのデータが削除されます。
$ fastboot oem unlock
-
カレントディレクトリが最初に解凍した
hammerhead-m4b30z-factory-625c027b.zip
のフォルダにある状態で以下のコマンドを順番に実行(参考)し、イメージファイルを書き込みます:$ fastboot flash bootloader bootloader-hammerhead-hhz20h.img $ fastboot flash radio radio-hammerhead-m8974a-2.0.50.2.30.img
-
ブートローダーを再起動します:
$ fastboot reboot-bootloader
-
以下のコマンドを順番に実行し、イメージファイルを書き込みます:
$ fastboot flash system ./image-hammerhead-m4b30z/system.img $ fastboot flash boot ./image-hammerhead-m4b30z/boot.img $ fastboot flash userdata ./image-hammerhead-m4b30z/userdata.img $ fastboot flash cache ./image-hammerhead-m4b30z/cache.img $ fastboot flash recovery ./image-hammerhead-m4b30z/recovery.img
-
以下のコマンドを実行し、ブートローダーのロックを設定します。(任意)
$ fastboot oem lock
- 音量キーを押下して画面に「Start」が表示された状態で電源ボタンを押下すると、Android 6.0.1の起動が始まります。初回の起動はかなり時間がかかります。
CyanogenMod 11(Android 4.4.4)をインストールする
Nexus 5には公式でAndroid 4.4.4のファクトリーイメージが公開されていますが、OSの表示をUIから細かくカスタマイズしたい、余計なアプリやGoogle Play関連(Android 4.4はすでにサポート終了済み)が入っていないピュアな環境を利用したいなどの理由で「CyanogenMod 11」をインストールすることにしました。
CyanogenModは現在広く用いられているカスタムROM「LineageOS」の前身であり、初期搭載されているアプリが比較的少ないながらUIでのカスタマイズ可能な項目が多いという特徴があります。
以下の手順はFedora Linux 41で実施しました。
Nexus 5の文鎮化を防ぐため、以下4点を再度確認してください:
①バッテリーがフル充電されていること
②停電のおそれがないこと
③使用するファイルは事前にチェックサムを確認しておくこと
④使用するケーブルやUSBポートは劣化・故障・断線がないこと
ブートローダーのロック解除およびカスタムROMの書き込みを実施するとNexus 5上のすべてのデータが削除されます。必要なデータは事前にバックアップを取っておいてください。
①CyanogenMod 11とTWRPの入手および環境の準備
-
以下のアーカイブからCyanogenMod 11
cm-11-20150901-SNAPSHOT-XNG3CAO3G0-hammerhead.zip (247.62 MB)
をダウンロードします:このZIPファイルを解凍する必要はありません。 -
CyanogenModが正しくダウンロードされていることを確認するために
cm-11-20150901-SNAPSHOT-XNG3CAO3G0-hammerhead.zip
のチェックサムを検証します。チェックサムはダウンロードページに記載されています。
$ sha1sum ./cm-11-20150901-SNAPSHOT-XNG3CAO3G0-hammerhead.zip
- 以下のWebサイトの「Download Links:」→「Normal (recommended):」からリカバリ「TWRP」の最新版をダウンロードします。:
-
TWRPが正しくダウンロードされていることを確認するために
twrp-*-hammerhead.img
のチェックサムを検証します。チェックサムはダウンロードページから入手できます。
$ sha256sum ./twrp-*-hammerhead.img
- お使いのパソコンOSにadbとFastbootを導入します。導入方法の解説記事は山ほどあるのでここでは省きます。
ここからはCyanogenModの公式ドキュメントの手順に従ってインストールを進めていきます。
②ブートローダーのロック解除
- Nexus 5を起動し、開発者ツールを有効にします
- 開発者ツールからUSBデバッグを有効にします
-
Nexus 5をPCに接続し、以下のコマンドを入力してブートローダーに入ります:
$ adb reboot bootloader
-
デバイスがFastbootモードになったら、以下のコマンドを入力してデバイスのシリアル番号が表示されることを確認します:
$ fastboot devices
-
以下のコマンドを実行し、Nexus 5の画面に表示された手順に従ってブートローダーのロックを解除します。デバイスが自動的に再起動しない場合は、手動で再起動します。
ブートローダーのロックを解除した時点で、すべてのデータが削除されます。
$ fastboot oem unlock
- デバイスが完全にリセットされるため、続行するにはデバイスでUSBデバッグを再度有効にする必要があります。
③TWRPのインストール
-
ブートローダーのロックが解除され、USBデバッグが有効になった状態で以下のコマンドを入力し、Fastbootに移行します:
$ adb reboot bootloader
-
Nexus 5がFastbootモードになったら、以下のコマンドを入力してデバイスのシリアル番号が表示されることを確認します:
$ fastboot devices
-
Nexus 5にTWRPを書き込みます:
$ fastboot flash recovery your_recovery_image.img
-
以下のコマンドを入力してリカバリを起動します:
$ adb reboot recovery
電源が切れた状態で音量小キー+音量大キー+電源ボタンを同時に長押しし、次に表示された画面で音量キーで「Recovery mode」を選択して電源ボタンを押下することによってもTWRPの起動が可能です。
④CyanogenMod 11のインストール
- リカバリ(TWRP)を起動します。
- 「Wipe」→「Advanced Wipe」の順にタップし、「Select Partitions to Wipe:」の項目にあるチェックボックスを全選択し、下部のスライダーを右側にスライドさせてすべてのデータを消去します。
-
以下のコマンドを入力してCyanogenMod 11のZIPファイルをNexus 5に転送します:
$ adb push cm-11-20150901-SNAPSHOT-XNG3CAO3G0-hammerhead.zip /sdcard/
- TWRPのメイン画面から「Install」をタップし、先ほど転送したZIPファイルを選択してインストールします。
- インストール完了後再起動するとCyanogenMod 11が起動します。

Android 4の:cyberpunk2077:にゃUIが良すぎる